日本非核宣言自治体協議会 National Council of Japan Nuclear Free Local Authorities

  1. ホーム
  2. 会員
  3. 被爆80周年事業「未来につなぐ戦争の記憶」
  4. 大阪府
  5. 豊中市

豊中市

戦争被害の状況

勤労動員の生徒たちも空襲の犠牲に
 豊中市に被害をもたらした空襲は、1945 年(昭和 20 年)6 月 7 日に始まり、6 回を記録しています。中でも最も被害が大きかったのは、6 月 7 日の空襲です。
6 月 7 日午前 11 時ごろ、米軍 409 機の B29 爆撃機が大阪市内北部から豊中にかけて焼夷弾と機銃掃射の雨を降らせ、住宅地域であった刀根山・本町・千里園・玉井町・走井・小曽根地区では大きな被害が出ました。
 また、市内南部では、庄内・豊南地区、神崎川右岸の工場地帯が爆弾・焼夷弾攻撃を受け、勤労動員先の工場で豊中中学(現豊中高校)や豊中高等女学校(現桜塚高校)の生徒の多くが死傷しました。
この計 6 回の空襲で、豊中市では 575 人がなくなり、大阪府内では、大阪市、堺市に次いで 3 番目に大きな被害を受けました。

空襲後の豊中市内。1945 年(昭和 20 年)。(豊中市所蔵)
1994 年(平成 6 年)市内で撤去された不発弾。1 トン爆弾(豊中市所蔵)
発掘された P51 のプロペラ(豊中市所蔵)

戦後の復興の歩み

平和展示室
 豊中市は、戦没者並びに空爆で亡くなられた方々の冥福をお祈りし、平和を祈念するため、毎年 10 月 1 日に、戦没者並びに空爆犠牲者追悼式を挙行しています。
 また、毎年 8 月を「平和月間」と定め、講演会や展示企画、映画会などの催し物を通じて、市民に平和について考えていただく機会を提供しています。豊中市原爆被害者の会では、市内小・中学校で被爆体験の継承活動を行っています。
 2020 年(令和 2 年)4 月、豊中市立人権平和センター豊中に常設の平和展示室を設けました。空襲に重点を置いた展示をはじめ、さまざまな啓発活動に取り組んでいます。
 また、戦後80周年・人権平和センター開館5周年を迎えた今年、豊中市立人権平和センター螢池にも平和展示室分室を開設しました。

人権平和センター豊中3階「平和展示室」(豊中市所蔵)