日本非核宣言自治体協議会 National Council of Japan Nuclear Free Local Authorities

  1. ホーム
  2. 会員
  3. 被爆80周年事業「未来につなぐ戦争の記憶」
  4. 長崎県
  5. 雲仙市

雲仙市

戦争被害の状況

国家機密の情報を受信するための見張り台
 雲仙はその山岳地形から重要な役割である対空監査を担うため、軍により接収されていました。
普賢岳頂上に偵察用電波塔が建設され、その近くには情報を受信する見張り台があり、当時、これらはすべて国家機密であったといわれています。
さらに、富津町、千々石町、愛野町の高台には砲台が設置されました。
愛野村国民学校 爆撃で児童の命を奪う
 1945年7月30日、アメリカ軍の戦闘機による爆撃があり、愛野村国民学校(現:愛野小学校)近くに落ちた爆弾によって児童14人が亡くなり、18人が重軽傷を負いました。
亡くなった児童14人の名前は、軍人ら戦死した約230人の名前とともに愛野小学校近くの忠魂碑に刻まれています。
~当時18歳生存者の証言~
けたたましくサイレンの鳴る間もなく敵機3,4機のうち、でんぐり返ってきた1機が、目の前を急降下してきたと思った一瞬、防空壕近くの山に避難している子どもたちに直撃。気づいたときは、地獄絵さながらでした。
児童が爆風で吹き飛ばされ、田園に埋まった子ども、小川の中に放り込まれた子ども、助けてと泣き叫ぶ子ども達を夢中で助け出しました。

戦時中は大量の砲弾が並べられていた愛野砲台(雲仙市所蔵)
航空殉難九勇士之墓(雲仙市所蔵)
京泊震洋特攻基地(雲仙市所蔵)
千々石(釜山)砲台跡(雲仙市所蔵)
県郡民防空南串監視所跡(雲仙市所蔵)
亡くなった児童の名前が刻まれている忠魂碑(雲仙市所蔵)